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繋がりあえると、思ってもいいのだろうか。
「兄貴なんて、嫌いだ」
あいつの部屋の扉を開けた途端、そう言ってみる。
「変なところで鈍いしおせっかいだし、勝手にどっか行くし最低だ」
兄貴の瞳と、俺の視線がぶつかり合う。兄貴は無言で手招きした。ベッドの上に座るあいつの前まで行ってやる。あいつが来ればいいのにと思ったけど、話が反れるから言うのは止めておいた。
「俺のことなんて、そのまま棄てれば良かったんだ」
あいつが俺の腕を引っ張る。片方の膝をベッドにつけて、あいつの肩に手を置くようになる。
「愛してるよ、美徳。弟として、人間として」
すっぽりとあいつの腕の中に収まった自分は、果たしてどんな顔をしているのだろうか。
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