【危険信号】
煌くのが貴方なら
私の右手はきっと貴方に触れられない
穢れそうだとか
自分が消えそうだとか

逃して見ないで愛さないで
だって未だ私は自分を嫌いじゃない
貴方に染まるのは嫌なんだ

恋しい、と泣いて
けれど私は嫌だ、と嘆く
離れて欲しい ずっと一緒がいい
我が儘というよりも矛盾よ
悲しいせかい

【ライト】
その望遠鏡を見て何が在る
暗闇を見つめるだけの 貴方
愛をもがき探す姿はとても馬鹿らしくて滑稽です

心など何処に在る
貴方の体内を探っても出てこないのに
不確かなものをどんな言葉で量ると言うのですか
ただ痛いだけ
何が痛むのか 貴方はまだ心だと言う

貴方が最低だと罵ったら
きっと私は私らしくなる
有象無象とは紙一重の存在
少しでも遠くへ行きたい

全てが混雑して曖昧なのに
光しか認めようとしない貴方が大嫌いです
私の存在は 意味は
この世の塵と同然なのです きっと

【帳】
世界が笑うのならこちらから捨てよう
どうしたって理解不能?
冷笑は深く深く突き刺さる

愛が貴方に在るなんて戯言
ならばその零度の声は何ですか
愛が何かも知らないことを
隠すのは卑しいと思いませんか

傍にいないことを嘆いて
遠くにいることを喜んで
何がしたいと問えば
きっと貴方達は首を傾げるのでしょうね

【仮面人生】
ぬらりとした指が私の肌に触れる
溶け合うのよ きっと
止まらない情熱が悲鳴を挙げるから
私もまだ泣いている

透明な合図が飛び交う閉鎖空間
冷たい床は私たちを離してくれない
眼鏡の奥底の、知れない瞳は何を言う
声以上に無機質で寒々しい

伸ばした声は誰かを捕らえる
顔と名前だけ認識できれば合格
他愛も無い塵みたいな会話
さよならだけが感情移入

熱っぽい喉とか緩む涙腺だとか
すべてすべて死んでしまえばいい
溶け合ったのは夢の中
皮一枚の嘘が今日も光る

【小夜曲】
アルテミスが微笑む日
夜が私を誘うから
私はまた眠れないの

朝も夜も何かが輝く
お祭好きなお空の住人
殺し合うみたいに激しく奏でる

涙を宝石と称するなら
星を涙としても許される?

消して そしたらお空
手の届かない場所に憧れる
煌きはすべて過去の産物
そして私が星になっても
この世界ではただの小夜

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