【初恋】
まだ独りで泣くのですか
馬鹿らしいと蹴った純情
どうか貴方に差し上げましょう
こんなくだらない物で宜しかったら

花束にもならない貴方の宝石
触れることが許されないのなら
いっそ死んでしまいたいと喘ぐ
僕は何処にいるのでしょうか

咲き誇るスカビオサが君なら
僕は水を与え続けてあげよう
差し出した手をどうぞお取り下さい
僕だけが愛してあげる

【カタルシス・スピリット】
純白のドレスを身に纏い
朱を探し彷徨い続ける
悲しみはもうないけど
涼やかに泣く　さみしいの

私をあげるから貴方に縛って
伸ばされた手を自分から握るわ
深すぎる愛情に乱舞
泣いたことなんて忘れてください

綺麗すぎる恋心に嫉妬
薔薇の棘は痛いんですのよ
隠すことなき魂
嗚呼　早く殺してくださいな

【ずっといっしょ】
お星様クッキーにキスを
さようならなんて大嫌い！
繋がれた赤い糸
編んで編んでマフラーにしてあげる

虹色涙を飲み干して
おやつのマドレーヌはまだかしら？
1欠片の強がり
おかわりをくださる？

塞がれた唇に哀しみ
愛してるわ　本当よ
けれどぎらり光るこの衝動
貴方なら受け止めてくれるでしょう？

【独り】
君のシャツのボタン開けかけ止める
興醒めだね
愛してるなんて呟くなよ
吐き気がするんだ

ああその甘ったるい音楽は止めてくれ
ホワイトチョコよりベタ甘
悲しみなんていらないけど
愛情なんてもっといらない

君が望むなら微笑みくらいはあげる
ぎらつく殺意に狂喜
僕も君も意外に一途
さあ　絡まり合おうか

【哀しき性的少女】
火照った頬にさよなら　さよなら
大切な物なんて自分だけ
以外のものはいりませんの
わたしはからっぽ

最低だなんて褒め言葉
わたしにくれていいの
ねえ　貴方の後ろ
見てるわよ　彼女が

揺らされた体が冷える
必死に首筋舐めまわすのね
可愛気をちょっと頂戴
今夜も修羅場の匂いがする